対象となる疾患
がん・認知症・ターミナルをはじめ、心疾患・脳疾患・皮膚疾患・骨疾患・小児難病まで、 幅広い疾患に対応しています。
患者さんの一例
- 足腰が悪く、ひとりで通院が困難となった方
- 要支援・要介護認定を受けている方
- 末期がんで疾痛認定を受けている方
- 生活習慣病を持っている方
- 緩和ケアを自宅で必要とする方
- 認知症で身の回りの生活ができない方
- 脳卒中、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の方
- 一人暮らしの高齢者の方
- 生まれつき障害を持った小児の方
- 人工呼吸器や胃瘻、カテーテル等を装着している方
※上記以外にも幅広い疾患に対応しております。
認知症
当院では、認知症の患者様を積極的にお引き受けしています。
在宅医療において、認知症は代表的な疾患であり、アルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症・脳血管性認知症すべてに対応しております。画像診断が必要な場合は、連携する医療機関にて専門的検査を受けることも可能です。
また、うつ病やパーキンソン病との併発患者様も診察可能です。
認知症の在宅医療は、単に薬の調整や管理をすれば良いのではなく、特に、介護をするご家族の支援や看護が重要です。認知症の治療は長期間に渡る治療となり、介護家族の疲弊や悩みも多くあるものです。
当院では、治療そのものへの専門性を持つことはもちろんのこと、ケアマネジャーや訪問看護師等との密な連携によって、患者様ご本人が如何に安寧に過ごせるかを共に検討し、介護家族が無理なく継続的に生活することも重視しながら、総合的に支えることを重視しています。
緩和ケア・難病
当院は厚生労働省より‟在宅緩和ケア充実診療所”の指定を受けた医療機関です。
昨今、超高齢化社会となり、死亡原因の1位が「がん」となり、がんの終末期の方が自宅療養を行うことも珍しくない時代となりました。
がん末期の患者様によっては、長い年月をかけて闘病生活をしてきた方もいらっっしゃれば、突然の病の発覚と余命宣告をされた方もいらっしゃり、おひとりおひとりが、異なる思いや不安を抱えていらっしゃいます。
もちろん、そのご家族もまた、突然の病状悪化や、治療の終了、変化する病状への戸惑い等、未体験の介護生活に大きな不安を覚えることは珍しくありません。
また、がんだけではなく、心不全や老衰などの終末期も同様です。
病気を完全に治すことができないからこそ、最期まで自分らしく生きるためには、その苦しみや痛みを和らげ、日常を少しでも穏やかなものにするための「緩和ケア」が大切です。
緩和ケアは、日進月歩で医療技術や薬が進歩しているため、より効果のある医療技術は整ってきているものの、一方で、その最新の緩和ケアを実践できる医療機関は多くありません。
特に、入院病棟ではなく自宅という場での緩和ケアは、独自の管理技術や、医療介護多職種との連携が求めらえれます。そして何より、戸惑う患者様ご本人やご家族への継続的な支援や、医療者が十分な時間を取りご本人やご家族と丁寧に話し合うことが重要です。
単に痛みの対策をすれば十分ではなく、ご本人にとって残された時間をいかに自分らしく過ごすか、何をしたいのか、何を食べたいのか。そのような要望にも丁寧にお応えし、実現をサポートすることも、私たちの役割です。
-
尊厳を大切にした関わり
患者さんの希望や、家族の介護力は、お一人お一人違うからこそ、丁寧な話し合いを重ねて、尊厳を大切にした治療方針を立てていきます。
介護職・入院先との連携
不安や苦しみを未然に防ぎ、患者さんがご家族の望む生活を実現するため、ケアマネジャーや訪問看護師、病院など、様々なサービスと連携を行います。
緩和ケア治療
最期まで自分らしく生きるためには、苦しみや痛みを和らげ、穏やかな生活にするための緩和ケアが大切です。自宅でも、入院先と大差のない専門的治療が可能です。
24時間の往診体制
万が一、不安が苦しみが生まれても、すぐに主治医と連絡が取れ、必要に応じて往診に伺う24時間体制を整えています。入院を希望しない患者さんを最期まで自宅で看ることも可能です。
ご家族への支援
苦しみや不安を抱える患者様と同じく、ご家族もまた、初めての経験に戸惑うことが多いのは当然です。ご家族の意見を聞きながら、その都度、家族としてどう関われば良いのか、共に考えていきます。
お看取り- 人生のゴールに向けた伴走 –
ご自宅で最期を迎えたいと考える人はたくさんいるものの、「家族に迷惑をかけるかもしれない」「急変した時が不安」等を理由としてなかなか踏み出せないのも事実です。
当院は看護・介護事業者と協力しながら、ご家族の負担を最小限に抑え、自宅でのお看取りのその瞬間まで、サポートいたします。
末期がんでも週に何度もお伺いし、丁寧にケアを致します。当院の医師・看護師が24時間365日体制で対応することは勿論、地域の医療介護者と連帯しながら、専門的なチームで支援します。
- Q.人生の最期をどこで迎えたいですか?
(日本財団調べ,2020年)
- 特徴1
- 100名を超える自宅看取りを支援
当院は、厚生労働省より「在宅緩和ケア充実診療所」の指定を受けた医療機関として、地域全体のご自宅看取りを支えています。
- 特徴2
- 複数名の医師・看護師が在籍
終末期医療やお看取りには、医師や看護師の充実した支援体制が欠かせません。当院では尊厳を重視した丁寧な対応を第一に、複数名の医師・看護師によって、臨機応変な対応を心がけています。
- 特徴3
- 入院先・介護事業所との連携
入院可能な病院や、介護生活を設計するケアマネジャー、日常の生活支援や病気の管理を行う訪問看護師等と連携しています。